ホープフルSは「ディープ産駒の最高傑作」
中心。ハーツクライ産駒も侮れず

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 一方、ワーケア(牡2歳/美浦・手塚貴久厩舎)もすばらしいポテンシャルを感じさせる馬で、前走のアイビーS(L)(東京/芝1800m)までデビュー2連勝。重馬場で行なわれたそのレースで、直線では外に持ち出してゴール前では後続をグングン突き放し、2着クリスティに3馬身差をつけた。

 父は、前述のサリオスのほか、GⅠジャパンC馬のスワーヴリチャード、GⅠ有馬記念、GⅠコックスプレート、GⅠ宝塚記念を勝ったリスグラシューと、今年に産駒の活躍が目立ったハーツクライ。2017年の勝ち馬タイムフライヤーの父でもある。

 母チェリーコレクトはGⅡイタリアオークス馬という良血で、母系にデインヒルとニジンスキーを持つのはサリオスと同じ。さらに、カーリアンとダンチヒを持つのは、同じ父の日本ダービー馬ワンアンドオンリーとも共通している。ハーツクライ産駒の勢いもあり、軽視できない存在だ。

 以上、今年のホープフルSはコントレイルとワーケアの2頭に注目したい。

■平出貴昭 著
『覚えておきたい世界の牝系100』(主婦の友社)

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