2019.12.19

有馬記念はドラマティック。
引退馬2頭か実力3歳馬が劇的結末を呼ぶ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 無論、松田記者が狙うのは、好配当を生む復活劇である。

「狙いは、シュヴァルグランです。7歳以上の馬の成績は、過去10年で0勝、2着0回、3着1回、着外19回。馬券に絡んだのは、2009年に3着となったエアシェイディ(牡8歳)だけですが、この馬はまだやれると思っています。

 管理する友道康夫厩舎の安田晋司助手も、『(年齢的な)衰えもなく、上積みはあると思いますよ。動きも弾んできました。最後なので、いい走りを見せてほしい』とコメント。そう明るく話せるのも、過去3戦の敗因がはっきりしているからでしょう」

 過去3戦というのは、海外GIのキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(6着。7月27日/イギリス・芝2390m)、同じく海外GIのインターナショナルS(8着。8月21日/イギリス・芝2050m)、そして前走のGIジャパンC(9着。11月24日/東京・芝2400m)である。

「3走前と前走は、苦手な道悪馬場でした。2走前は、距離不足によるもので、力負けというよりは、能力を出し切れずに負けた、と考えていいでしょう。

 昨年限りでの引退を撤回して臨んだ、今年初戦の海外GIドバイシーマクラシック(3月30日/UAE・芝2410m)では、2着と奮闘。スワーヴリチャード(牡5歳)、レイデオロ(牡5歳)らを蹴散らして、日本馬では最先着を果たしました。2017年ジャパンC優勝馬の地力は、ここでも通用するはず。今回は伏兵の域を出ませんが、侮ってはいけません」

 そう語る松田記者は、シュヴァルグランの有馬記念における実績も強調する。

「有馬記念には過去3回挑戦して、2016年が6着、2017年が3着、そして2018年も3着でした。最も内目の枠を引いたのが、2017年の10番枠。その他、不利な外枠でも常に好走を重ねてきました。典型的な叩き良化型で、前走後も順調。良馬場前提ではありますが、ハマれば一発あっても驚けませんよ」

昨年の有馬記念でも外枠発走ながら、3着と好走したシュヴァルグラン