有馬記念は、人気落ちのGI馬、
菊花賞馬、グランプリ男で夢を見よ!

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 一年の総決算となるグランプリレース、GI有馬記念(中山・芝2500m)が12月22日に行なわれる。

 今年も数多くのGI馬が集結し、豪華なメンバー構成となったが、最大の注目は、やはり「現役最強馬」のアーモンドアイ(牝4歳)だろう。前走のGI天皇杯・秋(10月27日/東京・芝2000m)でも、2着以下に3馬身差をつける圧勝劇を披露。GI6勝目を飾って、ここでも1番人気が濃厚だ。

 そして、過去10年の結果を振り返ってみると、有馬記念では1番人気が断然の強さを見せていることがわかる。5勝、2着3回、3着1回と、馬券圏内(3着以内)に絡まなかったのは、2015年のわずか1回しかない。

 加えて、アーモンドアイの鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手は、有馬記念との相性が抜群にいい。過去10年で1勝、2着4回と、連対率5割を誇るのだ。これらデータを踏まえると、アーモンドアイは限りなく"鉄板"に近いかもしれない。

 とはいえ、有馬記念は波乱も多い。過去10年で8回も、8番人気以上の伏兵が馬券圏内に突っ込んできているからだ。

 ならば、今年も穴狙いに徹するのも悪くないだろう。ということで、過去10年の結果を参考にして、今回の有馬記念で激走しそうな馬を探し出してみたい。

 まず狙い目となるのは、「人気落ちのGI馬」である。

 2011年に7番人気で2着となったエイシンフラッシュ、2017年に8番人気で2着に入ったクイーンズリング、そして2018年に9番人気で3着入線を果たしたシュヴァルグランらがいい例だ。

 ただ、今年はGI馬の出走が多く、その候補となりえる馬がたくさんいる。そこで、他のデータも踏まえて、狙える馬を絞り込んでいきたい。

 有馬記念と言えば、人気馬、穴馬にかかわらず、リピーターが多い舞台である。2年連続で穴をあけたトゥザグローリー(2010年=14番人気3着、2011年=9番人気3着)をはじめ、ブエナビスタ(2009年=1番人気2着、2010年=1番人気2着)、オルフェーヴル(2011年=1番人気1着、2013年=1番人気1着)、ゴールドシップ(2012年=1番人気1着、2013年=2番人気3着、2014年=1番人気3着)、ゴールドアクター(2015年=8番人気1着、2016年=3番人気3着)、キタサンブラック(2015年=4番人気3着、2016年=2番人気2着、2017年=1番人気1着)、シュヴァルグラン(2107年=3番人気3着、2018年=9番人気3着)と、枚挙にいとまがない。

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