注目の2歳牡馬ランキング。
ディープインパクトの後継がついに登場か

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 2位は、GIIIサウジアラビアロイヤルC(10月5日/東京・芝1600m)をレコード勝ちしたサリオス(父ハーツクライ)。こちらも、粒ぞろいのメンバー相手に快勝し、多くの選者から高評価を得た。

吉田順一氏(デイリー馬三郎) 
「現2歳世代は、性別にかかわらず、ハーツクライ産駒の質が高く、早くから活躍している馬がたくさんいます。そのうち、牡馬の大将格と言えるのが、サリオスでしょう。

 540㎏と超大型馬らしく、新馬戦(6月2日/東京・芝1600m)にしても、サウジアラビアロイヤルCにしても、かなり余裕のフォルムでした。また、前腕に比べると、まだトモのボリュームは物足りず、飛節がぐらついていることから、トモ腰に甘さが残っている現状です。いずれにしろ、こうした馬体面を踏まえれば、本格化するのは古馬になってから、と思わせます。

 しかしそれでいて、東京のマイルを1分32秒7のレコードで駆け抜けたパフォーマンスを披露。『怪物』と言っていいでしょう。脚もとに関して言えば、つなぎは少し短めですが、クッション性があり、角度も適性できれいな脚をしていますから、今後がますます楽しみです」

市丸氏
「サウジアラビアロイヤルCでは、道中3番手から残り400mまでは追い出さずにじっとしたまま。残り400mを切って、外からクラヴァシュドールが来ると仕掛けて、追い比べで譲らず、あっさりと抜け出していきました。3着以下との着差(およそ5馬身)を考えても、かなりの器。朝日杯FSでは、戴冠への最有力候補と考えていいでしょう」

 3位は、マイラプソディ。前走のGIII京都2歳S(11月23日/京都・芝2000m)も難なく勝利を飾って、デビュー3連勝で重賞制覇を遂げた。

木南氏
「新馬(7月7日/中京・芝2000m)、オープン特別の野路菊S(阪神・芝1800m)、京都2歳Sと、3戦連続でメンバー最速の上がりをマークして3連勝。道悪もこなすバランスのよさがいいですね。京都2歳Sで2着に退けたミヤマザクラは力のある牝馬ですから、それを相手にしなかった内容は相当濃いと思います。武豊騎手+キーファーズ(馬主)ですから、目指すは世界の舞台になるのでしょうか」

本誌競馬班
「オープン特別の野路菊Sを圧勝し、京都2歳Sも楽勝。完成度の高さはピカイチではないでしょうか」

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