ダノンチェイサーの妹、アクニディは馬体重370㎏も「終いは伸びる」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 デビュー戦となるのは、12月8日の2歳新馬(中山・芝1600m)。同レースへの登録馬は多かったものの、無事に抽選を突破した。それを受けて、先述のトラックマンはこう語る。

「馬体が小さいので、除外で出走延期になるのは、大きなリスクを伴います。そういう意味では、抽選を通って、予定していたレースに出走できるのはよかったと思います。運も向いているのではないでしょうか。

 体は小さいものの、体質の弱さがあるわけではありません。気性も悪いところは見当たらないようですから、あとは実戦でどれだけの走りをするのか、注目です」

 この秋のGI菊花賞(京都・芝3000m)では、馬体重340㎏しかない3歳牝馬のメロディーレーンが、ひと回りも、ふた回りも大きな牡馬相手に5着と奮闘した。同様に、小柄のアクニディが初陣で圧巻の走りを見せてもおかしくない。良血であることを思えば、なおさらだ。

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