阪神JFはそろそろ荒れる。過去の激走3パターンから導いた穴馬3頭 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 過去10年の1~3着馬の父を見ると、最も多いのは、やはりディープインパクト。3着以内に入った同産駒の馬は6頭いる。次に良績を残しているのが、クロフネ。こちらは、4頭の産駒が3着以内に入っている。ちなみに、母父クロフネという馬も2頭いる。

 無論、ディープインパクト産駒より、人気薄での好走例が多いのは、クロフネ産駒だ。冒頭で述べたクロフネサプライズを筆頭に、2009年に6番人気で3着となったベストクルーズ、2010年に4番人気で2着に入ったホエールキャプチャ、そして昨年、4番人気で3着となったビーチサンバである。

 となると、クロフネ産駒は狙い目となるが、今年は同産駒の出走がなかった。しかし、母父クロフネという馬が1頭、見つかった。

 クリスティ(牝2歳)である。

 同馬は、デビュー戦2着のあと、未勝利を勝ち上がり、オープン特別のアイビーS(10月19日/東京・芝1800m)に挑戦。牡馬混合戦のうえ、重馬場という厳しい条件にもなったが、評判馬ワーケアに次ぐ2着と奮闘した。

 今度は、牝馬同士の一戦。当然、勝ち負けを見込めるが、前述したとおり、人気上位の3頭がいるため、同馬も伏兵扱いがいいところ。つまり、馬券的な妙味は増す。再び、クロフネの血を引く1頭が、大仕事をやってのけることを期待したい。

 2歳牝馬の女王決定戦。成長途上の乙女たちが繰り広げる戦いだからこそ、思いもよらない結果に終わっても不思議はない。その一端を担う馬が、ここに挙げた3頭の中にいるかもしれない。

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