来春のクラシック候補はいかに?2019年2歳牝馬ランキング (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 今回、ランクインがならなかった馬の中にも、各選者が2番手の高評価を与えた馬が数多くいる。それらの馬にも、注目しておきたい。

市丸氏
「2位に挙げたのは、マジックキャッスル(父ディープインパクト)と、クリアサウンド(父キズナ)。マジックキャッスルは、現オープン馬のソーグリッタリングの半妹。ハイレベルだった1勝クラス(500万下)特別のサフラン賞(9月29日/中山・芝1600m)で2着になったあと、ファンタジーSでも2着と好走。今をときめく国枝栄厩舎の管理馬で、今後が楽しみです。クリアサウンドは、ファンタジーSでマジックキャッスルのクビ差3着。力があるのは確かゆえ、その後、骨折して休養中なのが残念です」

木南氏
「2位に挙げたルナシオン(父ディープインパクト)は、スワーヴリチャードの半妹。辛口であるはずの藤沢和雄厩舎のスタッフが、デビュー前から『スーパーホースになるかも』と話していた逸材です。新馬戦(10月14日/東京・芝1800m)でのジャッジは難しいところですが、やや重で(直線で)詰まりまくっていたなかで勝ち切ったことは、評価していいと思います」

土屋氏
アカノニジュウイチ(父ブラックタイド)は一風変わった名前のためか、あまり注目されていませんでしたが、完全に先行馬ペースだったデビュー戦(10月27日/東京・芝1400m)を、やや出遅れての後方待機から完勝。直線なかばで前方馬群を一気にとらえると、そこからさらに突き放すという、凄まじいパフォーマンスを見せてくれました。その後、負かした相手が未勝利戦を次々に勝ち上がっていることを考えると、相当な器と見ていいでしょう。半兄のレノヴァールも今春オープン入り。順調に成長していけば、大化けしそうな予感がします」

 混戦の2歳牝馬戦線だが、阪神JFで断然の存在が出てくるのか。2歳女王を決める大一番に、まずは注目である。

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