チャンピオンズCは外国人起用で必勝期す馬の対比にいる4頭が面白い (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 モズアトラクションについては、坂本記者も推奨する。

「前走のGIIIシリウスS(12着。9月28日/阪神・ダート2000m)は、かなり縦長の隊列で、3角あたりから出入りが激しい競馬となりました。モズアトラクションはちょっと気難しい面を持っている馬のようで、自分のリズムでいけなかったことが、末脚不発につながったのではないでしょうか。

 初重賞制覇を飾ったエルムSは、ドリームキラリとリアンヴェリテの逃げ争いで自然とハイペースになり、そのなかで、うまく流れに乗って、立ち回ることができました。おかげで、ロングスパートを駆使して、豪快な差し切り勝ちを収めました。

 そのレース後、鞍上の藤岡康太騎手が『リズム自体はすごくよかったですし、流れも速くなってくれ、この馬にはいい展開だった』と語ったように、今回もかみ合えば、ハマる感じがします」

 有力馬ひしめく古馬ダート路線だが、絶対的な王者がいない状況とあって、波乱ムードが充満している。人気馬の間隙を突いて、高配当をもたらす馬が、ここに名前が挙がった4頭の中にいるかもしれない。

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