2019.11.30

チャンピオンズCは外国人起用で
必勝期す馬の対比にいる4頭が面白い

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 加えて、初めてコンビを組んだ横山典弘騎手が、『(ワンダーリーデルには)自在性があると見ていた。距離は(延びても)心配ないと思います。コントロールが上手な馬ですから』と、レース後の勝利ジョッキーインタビューで話していたとおり、いろんな流れに対応できる器用さがあることは間違いありません。有力馬の一瞬の隙を突いて、上位に食い込むシーンが頭に浮かびます」

 一方、木村記者は、チャンピオンズCというレースの特徴について、こんな見解を披露した。

「このレースは、”結果的に”内でじっとしていた差し馬が(上位に)来やすい傾向があります。言い換えると、いい意味で色気を持ちすぎず、”勝ちにいかない”タイプが好走しやすい」

 そのうえで、狙い目となる馬については、「外国人騎手を乗せて”勝負にいく”馬とは、ちょうど対照的な馬」と語り、みやこSでワンツーを決めたヴェンジェンス(牡6歳)とキングズガード(牡8歳)の名前を挙げた。

「キングズガードは前走、2年前も3着となった実績のあるみやこSで、これまた実績のあるハイペースとなり、2着と好走。近走の成績から、力が劣るように見せかけて、いい意味で”セコい”乗り方をしたのが功を奏しました。

 同レースを勝ったヴェンジェンスも、4コーナーからガーンといったことがうまくハマりました。鞍上の幸英明騎手が『器用ではないので、ロスのないように(乗った)』とコメントしているように、仕掛けどころをしっかりと待つことで結果につながりました。

 それぞれ、今回も”色気を持たない”レース運びができれば、面白い存在だと思います。みやこS組はなぜか目立ちませんが、この2頭は狙う価値があります」

 木村記者はもう1頭、「モズアトラクション(牡5歳)が気になる」と言う。当初「枠次第」と話していたが、実際に1枠2番に入って、一段と期待が膨らむ。

好枠を引いて、一発の期待膨らむモズアトラクション「快勝した2走前のGIIIエルムS(8月11日/札幌・ダート1700m)でもそうでしたが、終(しま)い勝負の馬。内でうまく立ち回れば、その再現は十分にあると思いますよ」