チャンピオンズCは人気落ち「春の王者」と「善戦マン」で高配ゲット (3ページ目)

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  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ということで、これらと同様、直近の重賞やオープン戦で堅実な結果を残していながら、人気薄になりそうな馬を、今年も狙いたい。

 面白そうなのは、ヴェンジェンス(牡6歳)とワンダーリーデル(牡6歳)である。

 ヴェンジェンスは今春、オープン特別のポラリスS(3月9日/阪神・ダート1400m)と、天保山S(6月8日/阪神・ダート1400m)を連勝。その後も、GIIIプロキオンS(7月7日/中京・ダート1400m)で3着、オープン特別の太秦S(10月12日/京都・ダート1800)で2着と好走したあと、前走のみやこSでは重賞初制覇を飾っている。

 ワンダーリーデルも、今春のオープン特別・欅S(5月25日/東京・ダート1400m)で3着と健闘したあと、続くオープン特別のアハルテケS(6月22日/東京・ダート1600m)では粒ぞろいのメンバー相手に快勝。秋を迎えても、リステッド競走のオープン特別・グリーンチャンネルC(10月6日/東京・ダート1400m)で3着に入り、前走のGIII武蔵野S(11月9日/東京・ダート1600m)で初の重賞制覇を遂げた。

 いずれも、前走で重賞を勝っており、勢いに乗っている。普通なら人気になってもおかしくないが、今回はハイレベルな地方交流重賞で結果を残している面々が人気の中心。上位を争うほどの人気は得られそうもない。

 だが、過去の例を見てもわかるように、戦ってきた相手や条件、経験値などを理由にして、堅実な好調馬を軽視するのは禁物だ。ヴェンジェンスは主に経験値、ワンダーリーデルは距離面での不安を持たれているようだが、ともに今の勢いをもってすれば、一発があってもおかしくない。

 5番人気以下の穴馬が、毎年馬券圏内(3着以内)に食い込んできているチャンピオンズC。今年、波乱を起こすのはどの馬か。ここに挙げた3頭の中に、その候補はきっといる。

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