2019.11.16

マイルCSの歴史、舞台、展開…
を読み切った穴党記者が推す3頭の穴馬

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


展開を味方にして一発を狙うマイスタイル「1頭は、スワンS3着のマイスタイル(牡5歳)です。GIII函館記念(7月14日/函館・芝2000m)からの参戦で、600mの距離短縮となりましたが、うまくレースに対応。道中は中団やや前方に位置し、勝負どころから追い上げて、直線は外から抜け出しを図ります。そのさらに外から、2着モズアスコット(牡5歳)と、1着ダイアトニック(牡4歳)が猛追してくるなか、この馬らしいしぶとさを発揮して、ハナ+クビ差の3着なら、上出来でしょう。

 折り合い面も問題なく、1ハロンの延長と、前に行く馬が少ない組み合わせなら、主導権を握ることも可能です。(前走から)詰まった間隔ながら、1週前の追い日にはウッドチップコースで意欲的な調整を施され、叩き2走目の上積みが見込める点も強調材料になります。適度に時計のかかる舞台設定も合っており、メンバー強化でも連続好走の期待は高まるばかりです」

 吉田記者が推すもう1頭は、古豪グァンチャーレ(牡7歳)だ。

「スワンSは5着でしたが、久々ということもあって、攻め気配も地味でした。この馬らしい闘争心を、多少欠いていたのは事実です。そのため、中団からじっくりと構えていましたが、4コーナーから直前入口にかけて進路がなくなり、追い出しが遅れてしまったことも誤算でした。

 ともあれ、長く(アクセルを)踏んでいって、しぶとく脚を使ってこそのタイプですから、前走の敗戦にショックはありません。一度使ったことで素軽さが増し、状態アップは確実。強力なメンバーが集った今春のGI安田記念(6月2日/東京・芝1600m)で、勝ち馬インディチャンプ(牡4歳)からコンマ2秒差の4着だった実力を侮ってはいけません。

 各馬の出方によっては、前付けで主導権を握る形も考えられ、差し・追い込み勢が多い組み合わせのなか、粘り込みも十分にあり得ます。得意の京都で、波乱の立役者になる可能性は大いにありそうです」

 マイル戦を得意とする実力馬が勢ぞろいした一戦は、最後の直線で熾烈な争いが繰り広げられることは必至。そうした状況のなか、クビ差、あるいはハナ差か、わずかに先着して高配当をもたらす馬が、ここに挙げた3頭の中にいても不思議ではない。