マイルCSで狙える穴馬は「上がり馬」「3歳馬」「リピーター」の3頭 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 次に着目したいのは、3歳馬である。

 マイルCSと言うと、以前は3歳馬にとって厳しい舞台だった。それが、ここ2年は3歳馬が立て続けに頂点に立っている。2017年がペルシアンナイト(4番人気)、2018年にはステルヴィオ(5番人気)が覇権を獲得した。

 そして、今年も3歳馬には有力な1頭がいる。GI日本ダービー(5月26日/東京・芝2400m)の2着馬で、古馬と初対戦となったGII毎日王冠(10月6日/東京・芝1800m)を休み明けで完勝したダノンキングリー(牡3歳)だ。

 ただし、同馬は1、2番人気を争う馬。配当的な旨味に欠ける。

 そこで、あえて穴っぽい3歳馬を狙ってみたい。ダノンキングリーのほかに3頭いる3歳馬の中では、クリノガウディー(牡3歳)が面白い。

 というのも、2歳時にGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)で勝ち負けを演じている馬が、マイルCSでは意外と好走しているからだ。

 たとえば、2011年の覇者エイシンアポロン(5番人気。朝日杯FS=2着)に、同2着のフィフスペトル(11番人気。朝日杯FS=2着)、さらには2012年の2着馬グランプリボス(1番人気。朝日杯FS=1着)に、2017年の2着馬エアスピネル(2番人気。朝日杯FS=2着)、2018年の勝ち馬ステルヴィオ(朝日杯FS=2着)もそうだ。

 クリノガウディーも、昨年の朝日杯FSで2着と奮闘。この事実は、見逃せない。

 加えて、同馬は今春こそ不振にあえいでいたが、夏には古馬相手にGIII中京記念(7月21日/中京・芝1600m)で2着。秋になっても、GIII京成杯オータムハンデ(9月8日/中山・芝1600m)では7着に敗れたが、前走のGIII富士S(10月19日/東京・芝1600m)では勝ち馬にコンマ3秒差の4着と健闘している。着実に力をつけていて、GIの舞台で激走があっても不思議ではない。

 最後にピックアップしたいのは、前年の好走馬だ。

 2013年に1番人気で3着となったダノンシャークは、その翌年、8番人気の伏兵扱いながら、その低評価に反発して栄冠を手にしている。

 そのダノンシャークが勝った2014年の2着馬フィエロ(3番人気)も、その翌年のレースで再び2着(2番人気)に入っている。

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