マイルCSはディープ産駒2頭に期待。「過去最強」マイラーが本領発揮する (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 父ディープインパクトの産駒は、2013年トーセンラー、2014年ダノンシャーク、2016年ミッキーアイルの3頭が勝利。母の父インティカブは、同じ京都で行なわれたエリザベス女王杯を2010年、2011年に連覇したスノーフェアリーの父でもある。ディープインパクト産駒のマイラーとしては「過去最強」とも言える存在なので、ふたつ目となるマイルGⅠのタイトルを奪取してほしい。

 もう1頭、穴で狙いたいのがプリモシーン(牝4歳/美浦・木村哲也厩舎)。この馬もディープインパクト産駒で、母モシーンはオーストラリアで芝1600m、2000m、2500mのレースを合計4勝した名牝だ。

昨夏には牡馬相手にGⅢ関屋記念(新潟/芝1600m)を勝ち、今春のGⅠヴィクトリアマイル(東京/芝1600m)では、マイル戦の日本レコード(1分30秒5)で優勝したノームコアにクビ差の2着と好走している。ちなみに、その時に先着した相手が、エリザベス女王杯1着のラッキーライラックと2着のクロコスミア、天皇賞・秋3着のアエロリットだ。マイル戦ならトップクラスの実力を持っており、好走は可能だろう。

 以上、今年のマイルチャンピオンシップは、ディープインパクト産駒の4歳馬2頭に期待したい。

■平出貴昭 著
『覚えておきたい世界の牝系100』(主婦の友社)

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