エリザベス女王杯は3歳GI馬が優勢も
本格化した4歳馬に逆転を期す

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro


本格化したスカーレットカラーが強豪3歳馬を蹴散らすか本格化したスカーレットカラーが強豪3歳馬を蹴散らすか ならば、ここに来て本格化を遂げつつあるスカーレットカラー(牝4歳)に食指が動きます。この馬に"打倒・3歳GI馬"を託し、今回の「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

 3歳時にクラシック戦線で走っていた時は、一線級と比べると地力で劣る面があったことは否めません。それでも、4歳の春を迎えてから一気に力をつけてきました。

 とくに前走のGII府中牝馬S(10月14日/東京・芝1800m)では、これまでのイメージを一新するような、大外からの鋭い追い込みを披露して快勝。ああいう競馬ができるとなると、もはや侮れません。

 今回の舞台となる京都の芝2200mは、外回りなので、直線で馬群が大きく広がりやすいのですが、そこで、うまく内を突くことができた馬が上位に入ってくることが多いです。手綱を取るのは、岩田康誠騎手。彼なら、一発を狙った騎乗をしてくれるのではないか、と期待しています。

 また、3歳のGI馬2頭が優勢とは思いますが、スカーレットカラーが2頭をまとめて差し切るようなら、ここ最近のエリザベス女王杯での傾向どおり、初のGI制覇という流れが続くことになります。

 はたして、今年の秋の女王決定戦を制すのは、3歳馬か、4歳馬か。それとも、もっと上の世代の伏兵か。各馬が能力を出し切って、ゴール前で思わず声が出てしまうような熾烈な争いになることを期待しています。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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