アルゼンチン共和国杯は過去の激走3パターンに合致した3頭で勝負だ (2ページ目)

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  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そこで、今年も条件クラスの身で、軽ハンデとなる馬を狙いたい。候補となるのは、オジュウチョウサン(牡8歳)、トラストケンシン(牡4歳)、マコトガラハッド(せん6歳)だ。

 そのうち、アルゼンチン共和国杯はリピーターが少ないゆえ、マコトガラハッドは強く推せない。また、過去の格下の好走馬は皆、直前で1000万下を勝っているか、1600万下の前走で3着に以内に入っていることを考えると、オジュウチョウサンもオススメできない。残るは、トラストケンシン

 トラストケンシンは、前走の3勝クラス・六社S(10月6日/東京・芝2400m)で2着と健闘。本番に近い舞台で、それも約3カ月半の休み明けながら、勝ち負けを演じたことは大きい。叩いた上積みを考えれば、かなり魅力的な存在と言える。さらに、前走の勝ち馬アフリカンゴールド(せん4歳)が、ここでも上位人気が予想されることを鑑みると、なおさら食指が動く。

 続いて、気になるのは、「重賞勝ちがありながら人気薄の馬」である。

 2009年に大波乱を生んだ勝ち馬ミヤビランベリは、そのいい例。同馬は、それまでに重賞3勝の実績があった。1年前となる2008年に、GIII七夕賞(福島・芝2000m)を制覇。2009年にも、GII目黒記念(東京・芝2500m)を勝って、七夕賞の連覇も遂げていた。

 にもかかわらず、11番人気という低評価だったのは、七夕賞で連覇を決めたあと、続くGII札幌記念(札幌・芝2000m)で14着と大敗。3番人気に推されながら、大きく人気を裏切ったことによって、人気が急落してしまった。

 2013年に7番人気で勝利を飾ったアスカクリチャンも、1年前の七夕賞を制していた。その後も、重賞戦線で奮闘していたが、なかなか勝ち切れない状況が続いて、ここでも人気を得られなかった。

 しかし、ミヤビランベリも、アスカクリチャンも、重賞馬の実力をここであらためて示した。

 そして、今年も同様の期待を匂わせる馬がいる。ウインテンダネス(牡6歳)である。

アルゼンチン共和国杯での一発が期待されるウインテンダネスアルゼンチン共和国杯での一発が期待されるウインテンダネス

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