GI馬からでも高配当が狙える天皇賞・秋。穴党記者の狙いはこの4頭 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 3走前のGIヴィクトリアマイル(5月12日/東京・芝1600m)では、前半1000mのラップが56秒1。無謀とも言えるハイペースで逃げながら、勝ち馬からコンマ4秒差の5着に粘った脚力は、現役屈指のものがあります。GIIオールカマー(9月22日/中山・芝2200m)を逃げ切ったスティッフェリオの出方が気になるところですが、同馬を管理する音無秀孝調教師は『今回は逃げなくても』と話しており、アエロリットのペースで逃げられそうなのも好材料。豪華メンバーを振り切っての粘り込みは、大いにあり得ますよ」

 もう1頭のケイアイノーテックについては、前提として「アエロリットがよどみのない流れを作れば......」と松田記者。そうした展開になれば、昨年のNHKマイルCを制した際に見せた決め手が炸裂するのではないか、と踏んでいる。

「前走の毎日王冠は好位策を試しましたが、上位から離されての9着に終わりました。いわゆる"切れないタイプ"のディープインパクト産駒で、ゴールに向かってじわじわと加速していく末脚が魅力の馬。そのため、序盤で好位置を取りにいっては、末脚をタメられず、よさが出ないことがわかりました。

 陣営によれば、今回は再び後方待機の末脚勝負にかけるとのこと。初の2000m戦となりますが、主戦場のマイル~1800m戦よりも、ペース、追走は楽になるはず。展開次第ではありますが、"死んだふり"からのゴール前強襲があってもおかしくありません」

 見どころ満載の天皇賞・秋。強力な人気馬を蹴散らして、ビッグな配当をもたらす馬が、ここに挙げた4頭の中にきっといる。

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