2019.10.17

菊花賞に強いディープインパクト産駒。
人気薄でも好走に期待大!

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 血統を見ると、全兄ワールドエースはGⅡマイラーズC(京都/芝1600m)でレコード勝ち、GⅢきさらぎ賞(京都/芝1800m)1着、GⅠ皐月賞2着の実績がある。1600m~2000mでの好成績が目立っているが、日本ダービーでも0秒2差4着があるように、長距離がまったくダメだというタイプでもなかった。母マンデラも、GⅠ独オークス(芝2200m)3着で、2700mの仏GⅡのレースでも3着と、長距離戦でも好走を見せている。

 また、母の父アカテナンゴは、GⅠ独ダービーなどドイツ、フランスでGⅠを7勝している名馬で、日本では1995年ジャパンC(東京/芝2400m)を制したランドの父としてもお馴染みだ。前述した2011年の菊花賞3着馬トーセンラーは、後のGⅠマイルチャンピオンシップ(京都/芝1600m)勝ち馬。菊花賞でのディープインパクト産駒は、マイラータイプでも好走しており、2400mの好走歴があるワールドプレミアについては、距離を心配する必要はないだろう。

 一方、ワールドプレミアよりも人気は落ちるだろうが、サトノルークスにも注目だ。前走のGⅡセントライト記念(中山/芝2200m)で2着。春は皐月賞14着、日本ダービー17着と大敗が続いたが、日本ダービー以来約4カ月ぶりとなる8番人気で出走した同レースで、夏を越しての成長を見せた。

 この馬も京都は得意で、昨年11月の未勝利戦(芝1800m)では、2着に3馬身半差を付け勝利。その他、すみれS(阪神/芝2200m)では、GⅠホープフルS2着のアドマイヤジャスタに1馬身1/4差をつけて快勝している。

 この馬も血統が魅力的で、全姉タッチングスピーチは3歳秋のGⅡローズS(阪神/芝1800m)で重賞初勝利。その2015年の秋はGⅠエリザベス女王杯(京都・芝2200m)でも3着に入るなど、この時期に急激に台頭した”遅咲き馬”なのだ。さらに、母の父サドラーズウェルズは欧州の大種牡馬で、日本ではスタミナを伝える血統。菊花賞でサトノルークスが開花しても不思議はない。

 以上、菊花賞はディープインパクト産駒の2頭に期待したい。

■平出貴昭 著
『覚えておきたい世界の牝系100』(主婦の友社)

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