京都大賞典は例年の傾向から一変。好位から粘り込める3頭が狙い目だ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「日経新春杯の時は、まだ復調途上と見られていました。それでも、ハンデ56㎏を背負って4着。勝ったグローリーヴェイズは、1㎏軽いハンデ55㎏でした。それが今回、グローリーヴェイズが斤量57㎏で、ノーブルマーズが1kg軽い斤量56kg。状態のよくなってきた今なら、逆転のチャンスは大いにあるでしょう。

 ノーブルマーズにとっては、開幕週の馬場も歓迎材料。瞬発力勝負ではなく、自ら積極的に動いていくレースができれば、上位争いは十分に可能と見ています」

 そして、大西記者はもう1頭、ドレッドノータス(せん6歳)を穴候補としてオススメする。

「ドレッドノータスは、以前は激しい気性が災いして、なかなか結果を出せない時期がありました。しかし、ここに来て、精神面もしっかりとしてきました。持ち味のしぶとさは健在で、安定感も増している印象があります。

 前走のオープン特別・丹頂S(9月1日/札幌・芝2600m)では、初の2600m戦を経験しましたが、先行して5着に粘り込みました。同レースでは、プラス22㎏で出走。陣営も『明らかに太かった』と振り返っており、今回はさらなる上積みが見込めます。

 北海道から帰厩後の調整も申し分ありません。栗東のウッドチップコースなどを中心に長めからしっかりと乗られて、追うごとに動きも、体もシャープになってきています。開幕週のスピードが生きそうな馬場も歓迎のクチ。マイペースで運べれば、好位からの押し切りがあっても驚けません」

 ドレッドノータスは、母ディアデラノビアという良血。2歳時にはGIII京都2歳Sを制して、将来を嘱望された存在だった。それ以来、4年ぶりの重賞制覇なるか、注目である。

 次週からは、再び秋のGIシリーズが始まる。そこへの勢いをつけるためにも、ここでオイシイ馬券をゲットしておきたいところ。その手助けをしてくれる馬が、ここに挙げた3頭の中にいてもおかしくない。

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