2019.09.20

オールカマーは過去の激走条件を満たす
3頭が、人気3頭をビビらせる

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 ツクバアズマオーも、その年の1月に1000万下(現2勝クラス)、4月に1600万下(現3勝クラス)を勝ってオープン入り。以降、夏場のオープン特別や重賞などで善戦を繰り返して、有力馬が集うここでも3着と奮闘した。

 今年も、これらと似たタイプがいる。クレッシェンドラヴ(牡5歳)だ。

 同馬は、今年3月に1600万下を勝ってオープン入り。そのあとも、オープン特別の福島民報杯(4月14日/福島・芝2000m)、続く七夕賞と、連続2着の好結果を残した。冒頭に触れた重賞常連馬たちに人気が集中するようなら、逆転候補として面白い1頭と言えるのではないだろうか。

 次にフォーカスしたいのは、4歳馬。なかでも、前年の3歳クラシック前哨戦で連対(2着以内)するような実力がありながら、その後の重賞戦線で苦戦が続いている馬だ。

 この例で挙げられるのは、2011年に6番人気で2着に入ったゲシュタルトと、翌2012年に6番人気で3着となったユニバーサルバンク。前者は、3歳時にGIIスプリングS(中山・芝1800m)で2着となり、GII京都新聞杯(京都・芝2200m)を勝っていた。後者も、3歳時にGIII共同通信杯(東京・芝1800m)と京都新聞杯で2着と好走していた。

 しかし、いずれもその後は重賞で勝ち負けを演じることはなかった。おかげで、ここでも伏兵扱いにとどまったが、レースではその低評価に反発する激走を披露。重賞でも戦える力があることをあらためて示した。

 今年のメンバーの中にも、これらとそっくりな馬がいた。ゴーフォザサミット(牡4歳)である。

オールカマーでの大駆けが期待されるゴーフォザサミットオールカマーでの大駆けが期待されるゴーフォザサミット  同馬は昨年、ダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)を快勝した。だが以降は、重賞戦線で厳しい戦いが続いており、目立った成績は残せていない。前走のGII札幌記念(8月18日/札幌・芝2000m)でも10着に敗れている。

 それでも、昨年勝った青葉賞では「最強の1勝馬」と言われるエタリオウを寄せつけず、重賞で勝ち負けできる力があることはたしか。2走前のGII目黒記念(5月26日/東京・芝2500m)でも4着と健闘しており、過去の例からしてもここでの大駆けがあってもおかしくない。