ローズSはディープインパクト産駒に注目。
人気薄馬でも成績はいいぞ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ビックピクチャーは、姉がGⅠスプリンターズSなどGⅠ3勝の名牝、ストレイトガールという良血。そのストレイトガールも5歳時に重賞初制覇を飾ったように、ビックピクチャーも"晩成"の血を受け継いでいるようだ。デビュー時から28kgも馬体重が増え、成長を感じさせる。

 ビックピクチャーを管理する藤原英昭調教師は、2013年のローズSで3着に入ったウリウリも管理しているが、同馬もそのレースの前は500万下(現・1勝クラス)を勝ったばかりの2勝馬だった。藤原調教師は2009年にもブロードストリートでこのレースを勝利しており、ゲンのいいレースでもあることからも期待していいだろう。

 また、今年のこのレースの登録馬にはビックピクチャー以外にも良血馬が多い。アルティマリガーレ(牝3歳/栗東・佐々木晶三厩舎)は、母がGⅡ阪神牝馬S勝ち馬のアルティマトゥーレ、ウィクトーリア(牝3歳/美浦・小島茂之厩舎)は母が2008年GⅠ秋華賞馬ブラックエンブレム、スイープセレリタス(牝3歳/美浦・藤沢和雄厩舎)は母が2004年GⅠ秋華賞などGⅠ3勝のスイープトウショウ。

 さらにビーチサンバ(牝3歳/栗東・友道康夫厩舎)は、母が1999年GⅡ4歳牝馬特別・西など重賞4勝のフサイチエアデールで、全兄が2005年GⅠ朝日杯フューチュリティSを勝ったフサイチエアデール。モアナアネラ(牝3歳/栗東・石坂正厩舎)は、母が2012年「三冠牝馬」のジェンティルドンナという血統だ。

 秋華賞馬の娘が3頭も出走を予定しており、これらの馬が母に近づけるかにも注目したい。

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