セントウルSは、重賞実績のある3歳馬と北九州記念組で大勝負 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


セントウルSでの大駆けが期待されるイベリスセントウルSでの大駆けが期待されるイベリス イベリスは、2走前のGIIIアーリントンC(4月13日/阪神・芝1600m)で牡馬相手に快勝し、ファンタジストは2歳時に小倉2歳SとGII京王杯2歳S(東京・芝1400m)を勝っていて、GIIスプリングS(3月17日/中山・芝1800m)でも2着と好走している。

 ただ、イベリスは前走のGI NHKマイルC(5月5日/東京・芝1600m)で16着と大敗。ファンタジストはここ最近の3走で惨敗を繰り返している。そのため、ともに下馬評では伏兵の域を出ないが、過去の3歳馬の強さを見れば、外せない。まして、重賞を勝てる力を秘めていることを思えば、なおさらだ。

 続いて、臨戦過程に注視してみたい。例年このレースには、GIIIキーンランドC(札幌・芝1200m)と、GIII北九州記念(小倉・芝1200m)から挑んでくる馬が複数いる。過去の成績を見てみると、より結果を残しているのは、北九州記念組だ。

 先に触れたダッシャーゴーゴーやエピセアロームをはじめ、2009年のコスモベル(11番人気で3着)、2010年のメリッサ(5番人気で3着)、2014年のリトルゲルダ(4番人気で1着)、2015年のバーバラ(5番人気で3着)、2016年のラヴァーズポイント(9番人気で3着)、そして2018年のグレイトチャーター(7番人気で3着)など、人気薄での好走例も非常に多い。

 とすれば、今回も狙うべきは北九州記念組である。先に挙げたファンタジストを除けば、アンヴァル(牝4歳)、キングハート(牡6歳)、ダイメイプリンセス(牝6歳)、ラブカンプー(牝4歳)と、4頭いる。

 このうち、北九州記念で勝ち馬から1秒4も離されて、17着と大敗を喫したラブカンプーは推奨馬から外したい。過去の北九州記念組からの好走馬はすべて、同レースで負けていても勝ち馬からコンマ1秒以内だったからだ。

 また、北九州記念組からの過去の好走馬の中に、4カ月以上の休み明けで同レースに挑んでいた馬はいない。そうなると、4カ月半ぶりに北九州記念に臨み、今回が叩き2戦目となるキングハートも強くは推せない。

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