セントウルSは、重賞実績のある3歳馬と北九州記念組で大勝負

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  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今週から秋競馬がスタート。関西では9月8日にGIIセントウルS(阪神・芝1200m)が行なわれる。

 GIスプリンターズS(中山・芝1200m)へ向けての、重要なトライアル戦ということもあって、過去の連対馬には名馬がズラリと名を連ねる。その結果、1番人気は過去10年で3勝、2着5回、3着1回と安定した成績を残しており、比較的手堅いレースと言えるだろう。

 とはいえ、しばしば波乱も起こっている。たとえば、2012年には1番人気のロードカナロアが敗れ、6番人気のエピセアロームが勝利し、3着に12番人気のアンシェルブルーが突っ込んできて、3連単は37万8500円という高配当をつけた。

 さらに2015年も、1番人気のウリウリが2着と惜敗。10番人気のアクティブミノルが金星を挙げ、3着に5番人気のバーバラが入って、3連単の配当は40万円超えとなった。

 こうした例から、伏兵の台頭は十分に考えられ、好配当をゲットするチャンスも大いに見込める。そこで、過去10年の結果を参考にして、激走が期待できる伏兵馬を探し出してみたい。

 まず見逃せないのが、重賞で連対実績のある3歳馬だ。

 2010年に4番人気で勝ったダッシャーゴーゴーに、前述した2頭、2012年にロードカナロアを負かしたエピセアローム、2015年に10番人気で勝利したアクティブミノルと、過去に何度も波乱を起こしている。

 ダッシャーゴーゴーはGIII小倉2歳S(小倉・芝1200m)とGIII CBC賞(京都・芝1200m)で2着、エピセアロームは小倉2歳S1着、GIIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)2着、アクティブミノルはGIII函館2歳S(函館・芝1200m)1着、GIIIファルコンS(中京・芝1400m)2着と、いずれも重賞で勝ち負けを演じる実力がありながら、直近のレースで振るわなかったりして、低評価にとどまっていた。

 そして、今年も重賞実績のある3歳馬が2頭出走する。イベリス(牝3歳)とファンタジスト(牡3歳)である。

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