新潟記念は高配当が多発。夏最後の大花火はディープ産駒で打ち上げだ (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今回は、ノーザンファームしがらきでリフレッシュして、8月15日に栗東へ帰厩。1週前追い切りでは、坂路で終(しま)いに鋭い動きを見せて、体調はよさそうです。

 2走前の1600万下(現3勝クラス)・下鴨S(5月19日/京都・芝2000m)で、メンバー最速の上がり32秒8をマークして快勝しているように、瞬発力勝負にも対応可能で、初めての新潟コースも合いそう。53㎏の軽ハンデと状態のよさを加味すれば、重賞初制覇のチャンスは大きいように思います」

 坂本記者はもう1頭、オススメの馬の名前を挙げた。

サトノキングダム(牡6歳)です。デビュー2連勝後は、なかなか勝ち切れず、出世が遅れていましたが、近5走は1着、2着、1着、2着、1着と好走を続けてオープン入り。体質面を含めて、しっかりとしてきた印象です。

 同馬も、ケンタッキーダービー、ドバイワールドカップを制したアニマルキングダムの半弟という良血。その血筋がいよいよ目を覚ましてきたか、という感じがあります。

 さらに、新潟コースは4戦1勝、2着2回、着外1回と相性がよく、昨年の500万下(現1勝クラス)・新発田城特別(新潟・芝1800m)では、上がり32秒7という末脚を繰り出して圧勝。このコース適性の高さと、今の勢いからして、見逃せない存在だと思います」

 こうして2頭の推奨馬について語ったあと、坂本記者は最後にこう付け加えた。

「ちなみに、センテリュオとサトノキングダムは、いずれもディープインパクト産駒です。実は、このレースでは過去5年、ディープインパクト産駒が3勝、2着2回、3着1回と好成績を残しています。やはり、新潟の外回りコースで、父譲りの鋭い切れ味がフルに生かせるのでしょう。瞬発力ある2頭への期待はますます膨らみます」

 デイリースポーツの大西修平記者も、まずはディープインパクト産駒を推す。

サトノワルキューレ(牝4歳)です。ここ3戦は大敗を喫していますが、GII金鯱賞(11着。3月10日/中京・芝2000m)は長期休養明け、GII阪神牝馬S(9着。4月6日/阪神・芝1600m)とGIヴィクトリアマイル(13着。5月12日/東京・芝1600m)は距離不足と、それぞれ敗因は明らかです。

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