手堅いキーンランドCだが、過去の穴パターンに類似の5頭で好配狙い (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 その後、デアレガーロは高松宮記念(3月24日)で7着、ハッピーアワーはGI NHKマイルC(5月5日/東京・芝1600m)で7着と敗戦。GI戦では力及ばなかったものの、GIII戦であれば、巻き返してもおかしくない。

 そして今回、馬群に沈んだGI戦からの直行とあって、上位人気を争うようなことはなさそう。実績を考えれば、オイシイ"穴馬"であることは間違いなく、積極的に狙っていきたい馬たちだ。

 続いて注目したいのが、着順ほど負けていないものの、重賞やオープン特別のスプリント戦で2戦連続して敗れ、人気が急落した馬だ。そのうち、過去に重賞で3着以内に入った実績があれば、地力がある証拠で、大いに狙い目となる。

 こうしたパターンの例になるのは、2009年に13番人気で2着となったドラゴンウェルズと、冒頭で触れたエポワスだ。

 ドラゴンウェルズは、オープン特別のスプリント戦で6着、5着と敗れていたが、着差はコンマ3秒、コンマ1秒とわずかだった。一方のエポワスも、2走前のGIII函館スプリントS(函館・芝1200m)で3着、続くオープン特別のUHB賞(札幌・芝1200m)では7着と敗れていたが、いずれも勝ち馬からコンマ4秒、コンマ7秒差と、大敗というわけではなかった。

 それぞれ直前の着順によって大きく人気を落としたが、展開や流れ次第では、上位にくる可能性は十分にあった。過去に重賞での好走実績があったことを考えれば、なおさらだ。まさしく人気の盲点となった存在と言える。

 こうしたタイプとして、今回面白いのは、ダイメイフジ(牡5歳)だろう。

 前々走の函館スプリントS(6月16日)で4着、前走のUHB賞(8月4日)で3着に敗れて、下馬評では思いのほか人気がない。しかし、函館スプリントSでは勝ち馬からコンマ3秒差、UHB賞ではコンマ2秒差の接戦だった。

 オープン戦を2勝、重賞でも好走歴があって、地力があることも確か。ちょっとしたことで、大駆けがあっても不思議ではない。同馬の一発に期待してみるのも悪くない。

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