レパードSは3年連続大荒れか。「逃げるが絡む」傾向に4頭がハマる (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 こうしたことを踏まえて、吉田記者は2勝クラスを勝ったあと、3勝クラスの安達太良S(福島・ダート1700m)でも、2着と奮闘したビルジキール(牡3歳)の名前を挙げた。

「2勝クラスはレコード勝ち。続く昇級初戦の3勝クラス・安達太良Sでも、4角で外を回すロスがありながら、優れた脚力を示して2着と好走しました。手応え以上に伸びるしぶとさがあって、ダートの中距離馬としての資質は高いですよ」

 ただ、同馬は関西馬で、ここ2戦は福島へ、そして今回は新潟と、短期間で長距離輸送が続いていることが不安視される。

「確かにそれによる疲れは気になりますが、今週も前走時同様の攻め過程にあって、好気配。馬に前向きさがあり、いい状態をしっかりとキープしています。

 行き脚がよく、ハナを奪って勝ったこともあり、枠順や枠の並び次第では主導権を握ることも考えられます。3勝クラスでいきなり2着に来た実績を、素直に信用したいと思います」

 吉田記者は、このビルジキールの他にも注目している馬がいると言う。

サトノギャロス(牡3歳)と、ブラックウォーリア(牡3歳)です。

3連勝中のサトノギャロス3連勝中のサトノギャロス サトノギャロスは、ダート1200m戦で連勝後、GIIIユニコーンS(6月16日/東京・ダート1600m)に参戦するはずでしたが、例の禁止薬物問題で除外となってしまいました。しかし、その翌週の2勝クラス・清里特別(6月23日/東京・ダート1400m)を快勝。着差以上に余裕のある勝ちっぷりでした。

 これまで短い距離を中心に使われてきましたが、終始外、外を回っている競馬のスタイルと、道中の折り合いのよさを考えれば、新潟のダート1800mにも十分に対応できると思います。まだまだ伸びしろが見込め、攻めも快調。4連勝で一気に重賞ウイナーとなっても不思議ではありません。

 ブラックウォーリアは、消耗戦でこそ面白い存在。前走の2勝クラス・インディアトロフィー(7月13日/中京・ダート1900m)では、重馬場でレコード勝ちを収めましたが、基本的にはパワーのいる良馬場向きです。前々で粘っこく走れるタイプで、新潟・ダート1800mは間違いなく合うと思います」

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