「荒れる」七夕賞で狙える3頭。過去の穴馬には意外な共通点があった (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ということで、今年も狙うべきは"福島の芝レースが初めて"の馬だ。該当馬は、エンジニア(牡6歳)、カフェブリッツ(牡6歳)、クリノヤマトノオー(牡5歳)、ストロングタイタン(牡6歳)、タニノフランケル(牡4歳)、ベルキャニオン(牡8歳)、ロシュフォール(牡4歳)、ロードヴァンドール(牡6歳)と8頭いた。

 これらすべてを狙うわけにはいかないので、過去の傾向をもとにして、狙い目を絞っていきたい。

 再度、過去の結果に目を配ってみると、近年はダートを主戦場にしていた馬が芝の七夕賞に参戦。人気薄ながら、善戦しているケースが目立っている。先にも触れたオリオンザジャパン、パワーポケットがそのパターンだ。

 こうした例から今回浮上するのは、カフェブリッツだ。

七夕賞で重賞初制覇を狙うカフェブリッツ七夕賞で重賞初制覇を狙うカフェブリッツ 同馬は、デビューから一貫してダートで戦ってきた。それが、4戦前から一転して芝のレースに出続けている。その点では、直前のレースもダートだった前述2頭とは異なるが、ダートが主戦場だった、という点では近いタイプと見たい。

 一度はダートでオープン入りまで果たしたカフェブリッツ。芝転向後のレース内容も悪くない。初芝となった3勝クラス(旧1600万下)の逆瀬川S(2018年12月2日/阪神・芝1800m)でいきなり勝利を挙げると、続くオープン特別の万葉S(1月6日/京都・芝3000m)でも4着と健闘。さらに、GIIIダイヤモンドS(2月16日/東京・芝3400m)では3着と好走している。

 前走のGII日経賞(3月23日/中山・芝2500m)では、10着と惨敗。その結果とダート馬のイメージが強い分、ここでは上位人気は見込めないが、前走から相手が楽になる今回、巻き返しがあっても不思議ではない。要注意の1頭だ。

 残り7頭となった穴候補から、引き続き絞り込みを続けよう。

 実は、七夕賞は6歳以上のベテランが強い、という特徴がある。過去10年の1~3着馬30頭のうち、半数以上となる17頭がそれに該当する。2015年や2018年などは、6歳以上の馬が1~3着を独占している。

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