穴党記者からの提言。ラジオNIKKEI賞は「斤量と血統を重視すべし」 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitus
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


ラジオNIKKEI賞で一発が期待されるレッドアネモスラジオNIKKEI賞で一発が期待されるレッドアネモス「牝馬であり、近5走の戦績が9着→4着→15着→4着→1着とムラ駆け傾向にあって、実績よりは人気しないタイプでしょう。ただ、成績が芳しくなかった冬場は、多少皮下脂肪をため込んでいて、余裕残しのシルエットでした。また、精神的に起伏の大きいヴィクトワールピサ産駒ということもあって、当時は馬が完全に自信をなくしていたと思います。

 そこから、季節が変わった今は復調気配にあります。距離を延ばしたスイートピーS(4月28日/東京・芝1800m)で4着と善戦すると、前走の白百合Sでは今までにない切れ味を発揮しました。これは、心身のバランスが取れてきた証拠です。

 小回りに対応できる器用さや自在性があって、馬場も不問のタイプ。好調期間中の牝馬&ヴィクトワールピサ産駒とあれば、買いの一手でしょう」

 吉田記者はもう1頭、レッドアネモスと同じ友道康夫厩舎の管理馬であるサヴォワールエメ(牝3歳)も推奨する。

「いかにも短距離向きのダイワメジャー産駒といったシルエットとフットワークですが、道中で力みが少ない分、自分のペースでなら距離はこなせます。現に、2走前は500万下(現2勝クラス)の芝2000m戦を勝ち上がっています。

 前走の白百合Sは、単騎逃げでペースを落としすぎたのが最後に堪(こた)えた印象。主導権を握りつつも、適度に上がりがかかる舞台が合っています。よほどパワーがいる極悪馬場にならない限り、多少の重い馬場は歓迎のクチ。器用さを生かして、自らのペースでレースを引っ張れば、巻き返しは十分に可能でしょう」

 一方、木南記者はダービー出走を果たせなかった馬に期待を寄せる。

アドマイヤスコール(牡3歳/父ディープブリランテ)です。東京・芝1800mの未勝利戦を勝ったあと、GIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)で勝ち馬からコンマ6秒差の8着と善戦。続く500万下のセントポーリア賞(1月27日/東京・芝1800m)で2着と好走しました。

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