函館スプリントSは大荒れか。激走パターンを紐解き→3頭がくるぅ~ (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2012年に11番人気で3着となったビスカヤ(当時6歳)も、前年の函館開催において、条件クラスで2勝を挙げていた。また、2017年に7番人気で3着に入ったエポワス(当時9歳)も、函館で5戦1勝、2着3回と適性があった。唯一馬券圏内を外したのも、前年の函館スプリントSで、この時も10番人気ながら5着と善戦している。

 こうした例から、函館で実績があるベテランホースを無視することはできない。今年は、タマモブリリアン(牝6歳)、トウショウピスト(牡7歳)あたりがその候補となる。

 そのうち、ここでは大穴のトウショウピストを推奨したい。

 同馬は、2017年のオープン特別・オーロC(東京・芝1400m)を勝って以降、ふた桁着順も繰り返すなど、16連敗中の身にある。長きにわたって低迷しており、常識的に考えれば、掲示板入り(5着以内)さえ、かなり難しい状況だ。

 それでも、函館の実績には目を見張るものがある。2歳時のデビュー戦で勝利を飾り、続く函館2歳Sでも3着と好走。4歳時の夏にも函館で条件戦を3戦こなして、2勝、2着1回という好成績を残している。

 今回の函館参戦は、その4歳時に条件戦を連勝して以来。陣営としても、この得意舞台で浮上のきっかけをつかみたいと思っているはずだ。馬券に絡めば、高配当になることは必至。ヒモ穴として、頭の片隅に入れておいても悪くない。

 翌週には、上半期最後のGI宝塚記念(6月23日/阪神・芝2200m)が控えている。その資金を増やしてくれる馬が、ここに挙げた穴馬の中にいるかもしれない。

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