安田記念に荒れるジンクスあり。2強断然ムードに穴馬3頭が水を差す (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 いずれにせよ、人気落ちのGI馬は軽視できない。今年のメンバーで言えば、ケイアイノーテック(牡4歳)、ペルシアンナイト(牡5歳)、モズアスコット(牡5歳)あたりがその候補となる。

 3頭のうち、まずセレクトしたいのは、ペルシアンナイトとモズアスコット。というのも、近年では暮れに海外GIの香港マイル(香港・芝1600m)を使って、年明けの国内レースでひと叩きした馬の好走例が多く、2頭は今年、そうした臨戦過程を踏んでいるからだ。

 2頭からさらに絞るなら、モズアスコットか。先述のコスモセンサーやダノンシャークをはじめ、2010年に6番人気で2着と好走したスーパーホーネット、同5番人気で3着となったスマイルジャック、2015年に12番人気3着入線を果たしたクラレント、2016年に6番人気で3着に入ったフィエロなど、穴馬の多くが前走でマイラーズCを経由してきているからだ。モズアスコットにも、同様の激走を期待したい。

 舞台が東京に移ってから、波乱続きの春のGIシリーズ。「2強」に注目が集まる安田記念でも、大観衆のスタンドが静まり返るような決着が待っていても不思議ではない。そんな思わぬ結果を演出する馬が、ここに挙げた3頭の中にいるかもしれない。

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