2019.05.30

安田記念に荒れるジンクスあり。
2強断然ムードに穴馬3頭が水を差す

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 まず目がいくのは、上がり馬。それも、重賞やオープン戦でも好走しながら、人気のGI馬などの陰に隠れて人気薄となった馬の激走だ。

 たとえば、2011年に2着となったストロングリターン。条件戦を勝ち上がって、その後のGII京王杯スプリングC(東京・芝1400m)も勝って連勝を飾るも、三冠牝馬アパパネらに人気を譲って、5番人気にとどまっていた。

 昨年の覇者モズアスコットも同様だ。同馬は条件戦を4連勝したあとも、重賞とオープン特別で好走を続けるも、歴戦のGI馬がこぞって参戦し、9番人気という低評価に甘んじた。

 そして、今年も冒頭で挙げた2頭に人気が集中し、他馬の評価はかなり下がりそう。そこで、ピックアップしたいのが、インディチャンプ(牡4歳)だ。

安田記念で「2強」の一角崩しが期待されるインディチャンプ 同馬も、先に触れたパターンと同じ上がり馬。条件戦を連勝して勝ち上がり、GIIIの東京新聞杯(2月3日/東京・芝1600m)も勝って3連勝を飾った。続くGIIマイラーズC(4月21日/京都・芝1600m)こそ4着に敗れたが、超スローペースに泣いたもので、悲観する内容ではなかった。

 それでも、今回は「2強」の存在によって、人気落ちは必至。「2強」の一角崩しまで見込める存在として、ここは狙いどころと見る。

 こうした上がり馬のパターンと似た形で、重賞やオープン戦で好走を続けながら”伏兵扱いのまま”という、地味な存在の台頭にも注意を払いたい。

 いい例になるのが、2010年に勝利を飾ったショウワモダン。同馬は、2走前にGIIIダービー卿CT(中山・芝1600m)を勝って、続くオープン特別のメイS(東京・芝1800m)も勝利するが、その連勝さえフロック視されて8番人気という低い評価だった。

 2012年に3着と奮闘したコスモセンサーも似たようなタイプ。オープン特別を連勝し、重賞の東京新聞杯で2着、マイラーズCでも3着と善戦していながら、GIでは力不足と見られてか、15番人気の超人気薄だった。