ダービーで激走するタイプは
決まっている。過去データにハマる4頭

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

"競馬の祭典"GI日本ダービー(東京・芝2400m)が5月26日に行なわれる。

 1~3番人気が過去10年で8勝と、比較的"人気どころ"での決着が多いレースだが、独特の緊張感が張り詰める舞台とあって、時に波乱や番狂わせも起こっている。

 たとえば、昨年は5番人気のワグネリアンが優勝。以下、2着に4番人気のエポカドーロ、3着に16番人気のコズミックフォースが入って、3連単は285万6300円という超高配当をつけた。

 その他、5番人気のリーチザクラウンが2着、8番人気のアントニオバローズが3着となった2009年や、7番人気の伏兵エイシンフラッシュが勝利した2010年も、3連単はそれぞれ20万円超え、15万円超えの高配当を記録。また、10番人気のウインバリアシオンが2着(2011年)、12番人気のマイネルフロストが3着(2014年)に奮闘するなど、馬券圏内(3着以内)には人気薄の馬がたびたび飛び込んできている。

 そうした状況を踏まえれば、今年も思わぬ伏兵が上位入線を果たしてもおかしくない。そこで、過去10年の結果をヒントにして、そんな穴馬を探し出してみたい。

 最初に取り上げたいのは、ダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)から挑む人気薄の馬である。

 先述のウインバリアシオン(青葉賞1着)をはじめ、2012年に5番人気で2着と好走したフェノーメノ(同1着)、2013年に8番人気で3着と善戦したアポロソニック(同2着)など、青葉賞で連対しながら低評価にとどまり、それに反発して本番で波乱を演出した馬が結構いるからだ。

 そして今年も、GI皐月賞(4月14日/中山・芝2000m)の上位組の評価がかなり高いため、青葉賞(4月27日)組が上位人気に推される気配はない。ならば、今年のレースを制したリオンリオン、2着ランフォザローゼスは、俄然穴候補として浮上する。

 そもそも青葉賞は、ダービーと同じ舞台で行なわれる重要な一戦。そこで上位に来た馬なら、積極的に狙ってみてもいいだろう。

 続いてピックアップしたいのは、皐月賞ではトライアル戦に敗れて出走を見送った、もしくは出走権を得られなかったものの、ダービーには前哨戦をきっちり勝ち上がって、堂々とゲートインを果たした馬だ。

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