2019.05.17

オークスは距離適性よりも能力。
穴党記者が推す自信の5頭に旨味あり

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 さらに小田記者は、桜花賞敗戦組からアクアミラビリスビーチサンバの2頭を推す。

「桜花賞では、ビーチサンバが4番人気で5着、アクアミラビリスは5番人気で13着でした。その結果もさることながら、ともに距離延長が向かないと見られていて、ここでは人気を落としそうです。

 しかし、アクアミラビリスは、桜花賞ではデビュー以来最も軽い408kgと、かなり体を減らしていました。この減った馬体重が戻るようなら、オークスでは見直せます。東京コースでも勝っていますし、半姉には一昨年の有馬記念で2着となって穴をあけたクイーンズリングがいます。一発があっても、不思議ではありません。

 ビーチサンバは、東京の重賞レースで2着2回。GIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)は大きな出遅れからの巻き返しでしたし、舞台適性は十分です。(重賞4勝、GI2着3回の)フサイチエアデールの子ですから、もっと走れてもおかしくありません」

 ところで、オークスと言えば、桜花賞から800mも距離が延びるため、常々距離適性が重視されてきた。だが、日刊スポーツの太田尚樹記者は「2400mという距離に気を取られすぎてはいけない」と語る。

「というのは、戦前に『短距離馬』と見られていた馬の好走例が、意外に多いのがオークスだからです。のちの三冠牝馬ジェンティルドンナも、レースの前には『母系が短距離』と見られて、3番人気の評価に甘んじていました。騎手や調教師からも『出走馬のほとんどが2400mは未経験。(オークスでは)距離適性よりも能力がモノを言う』といった話をよく聞きます」

 そこで、太田記者が推奨するのは、桜花賞で1番人気ながら4着に沈んだダノンファンタジーだ。

「下馬評では距離延長を懸念されてか、だいぶ人気を落としそうです。とはいえ、唯一のGI馬ですし、能力的にはかなり格上の存在です。陣営も『(桜花賞の)ダメージもなく、順調。スピードと能力で押し切れれば』(猿橋照彦助手)と、オークスでの巻き返しへ前向きでした。今の東京の高速馬場もプラスに働くでしょうから、(桜花賞の結果だけで)見限るのは禁物です」