混沌ムードのオークスはデータ重視。過去の激走例にハマる4頭を狙え (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 最後にピックアップしたいのは、冒頭でも触れた2013年に9番人気で勝利を飾ったメイショウマンボ。同馬は、2歳時のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)で10着に敗れ、その後に重賞を制したものの、桜花賞では再び10着と惨敗を喫した。おかげで、オークスでは9番人気となったが、その低評価を見事に覆して戴冠を遂げた。

 実は今年、同馬に似たタイプがいる。シェーングランツだ。

 シェーングランツも、阪神JFで4着に敗れ、桜花賞でも9着と大敗。オークスでは人気落ち必至な状況にある。しかし、メイショウマンボ同様、重賞勝ち馬で、ハマれば大駆けがあってもおかしくない実力馬だ。

 それに、桜花賞とは条件が大幅に変わるオークス。まったく違う適性が求められることになれば、同馬の姉ソウルスターリングが2017年のオークスを制していることは、強調材料となる。姉同様に舞台が合えば、巻き返しは十分にある。

 なお、先にも記したように、メイショウマンボが勝ったのは、別路線組が1番人気になった年。その可能性もある今年、同じようなタイプのシェーングランツの一発があっても不思議ではない。

 桜花賞馬が不在とあって、例年以上に混戦模様のオークス。それゆえ、過去の傾向を頼りにして、予想を組み立ててみるのも一興ではないか。その意味でも、ここに挙げた4頭は要チェックである、と思う。

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