混沌ムードのオークスはデータ重視。
過去の激走例にハマる4頭を狙え

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 であれば、今年もフローラS(4月21日)の好走馬は要注意。同レース1着のウィクトーリアと、2着シャドウディーヴァが狙い目となる。

 とりわけ今年は、別路戦組でもラヴズオンリーユーやコントラチェックへの注目度が高く、フローラS組の評価が低い。過去の例のような激走を見せてくれれば、それなりの高配当が見込めそうだ。

過去に好走例が多いフローラS組のシャドウディーヴァ過去に好走例が多いフローラS組のシャドウディーヴァ ちなみに過去10年において、桜花賞組ではなく、別路線組が1番人気になった年が、2012年(1番人気=ミッドサマーフェア)と2013年(1番人気=デニムアンドルビー)と2回ある。先にも記したとおり、いずれもフローラS2着馬が馬券圏内に入って波乱を演出している。

 つまり、もし今年もラヴズオンリーユーやコントラチェックら別路線組が1番人気になったら、シャドウディーヴァへの期待が一段と膨らむ。積極的に狙ってみるのも悪くない。

 続いて注意したいのは、桜花賞で好走しながら人気が上がらなかった馬の激走パターンだ。

 いい例となるのは、2009年に4番人気で3着となったジェルミナルと、2015年に6番人気で3着入線を果たしたクルミナルだ。

 ともに、桜花賞も人気薄での好走(ジェルミナルは5番人気で3着、クルミナルは7番人気で2着)だった。そのため、その結果がフロック視されてか、オークスでも伏兵扱いにとどまった。

 こうしたタイプとして、今年はシゲルピンクダイヤが浮上する。

 同馬も、桜花賞では7番人気という低評価での2着奮闘だった。その分、フロック視する見方がいまだ強く、オークスでも桜花賞で1番人気のダノンファンタジー(4着)、3番人気のクロノジェネシス(3着)に人気は譲りそう。しかも、先述した話題の別路線組もいる。

 とすると、再び4~6番人気の伏兵評価にとどまる可能性がある。だが、桜花賞ではメンバー最速の上がりをマークして、世代屈指の能力を保持していることは間違いない。それこそ、金星を挙げるようなことがあれば、かなりオイシイ配当をゲットできるかもしれない。穴党なら、無視できない1頭だ。

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