混戦に拍車がかかったオークスの行方を解き明かす3歳牝馬ランキング (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


 2位は、クロノジェネシス(牝3歳/父バゴ)。桜花賞でも3着に入って、大崩れしない安定感が強み。2戦2勝の東京コースで、悲願のタイトル奪取を狙う。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「桜花賞では、4角で追い出しを待たされる不利があって、なんとか3着を奪い取ったという印象。ただそうは言っても、直線で目いっぱい追って、2着シゲルピンクダイヤ(牝3歳/父ダイワメジャー)を捕らえ切れなかった点は不満が残ります。

 それでも、左回りは2戦2勝。上がりの速い競馬は得意ですから、その辺りにオークスでの巻き返しを期待したいところです。

本誌競馬班
「桜花賞は3着。3角手前と直線入口で前が詰まる不利に泣きました。血統的にはオークス向きと見ています」

 3位は、前回1位だったダノンファンタジー。桜花賞ではよもやの4着に終わったが、オークスでのリベンジなるか。

土屋真光氏(フリーライター)
「桜花賞では(他馬から)完全にマークされていて、その厳しい展開のなかで自ら動いていっての4着。勝ち馬以外とは大差なく、流れひとつで、順位は変わっていたはずです。

 母は南米チャンピオンの牝馬。2400mの距離にも対応できるでしょう。GI阪神ジュベナイルフィリーズ(12月9日/阪神・芝1600m)、GIIチューリップ賞(3月2日/阪神・芝1600m)で見せた"横綱相撲"の競馬ができれば、あっさりというシーンもあり得ると思います」

市丸氏
「桜花賞は1番人気を背負って、直線ではグランアレグリアを負かしにいかなくてはならなかった。その分、最後に脚が甘くなっての4着。最初から2着狙いだったら、楽に2着になっていたでしょう。

 桜花賞4着で人気もなくなり、オークスでは気軽に乗れる点がプラスに働くはず。ラヴズオンリーユーがキャリアの浅さを露呈した時は、この馬にチャンスが巡ってくるのではないでしょうか」

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