混戦に拍車がかかったオークスの行方を解き明かす3歳牝馬ランキング (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO


 グランアレグリアの路線変更、さらには桜花賞の結果を受けて、ランキングは大きく変動した。1位は、ラヴズオンリーユー。桜花賞は賞金不足で除外となったが、忘れな草賞を制して見事3連勝を飾った。その結果を受けて、オークスでは一躍"主役"の座に躍り出た。

吉田順一氏(デイリースポーツ)
「出走できていれば、桜花賞でも上位争いできたと思える素材。ゆったりとしたフォームで走れ、緩急にも不安がなく、速い脚も、スピード持続力もある点は素質の高さでしょう。加えて、全兄のリアルスティールよりクッション性が多少ある分、長い距離にも適性がある印象を受けます。

 忘れな草賞では、先に抜け出したランブリングアレー(牝3歳/父ディープインパクト)をあっさりとかわして、突き抜けました。その堂々とした勝ちっぷりは、ランキング1位にふさわしいものだったと思います。

 約4カ月半ぶりのレースでプラス4kgというのは、やや物足りない感じがしますが、これ以上(馬体重が)減らなければ、問題ありません。忘れな草賞の状態と能力を維持できれば、オークスでは勝ち負けでしょう」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「忘れな草賞は、予想どおりの快勝。2戦目の白菊賞(11月25日/京都・芝1600m)で見せた勝ちっぷりが本物であることを証明してくれました。これで、オークスでは1番人気の候補になったと思います。

 ただ、天皇賞・春の週に栗東で取材をしていたとき、所属する矢作芳人厩舎でこの馬を見かけたのですが、まだ非力で細い印象を受けました。その点がちょっと気になるところで、オークス当日をどう迎えられるかが(勝ち負けできるかの)カギになるでしょう」

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