ヴィクトリアマイルはほぼ宝くじ。穴党記者推し4頭で高額当選キター (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


一発の魅力を秘めているクロコスミア一発の魅力を秘めているクロコスミア「まず狙ってみたいのが、クロコスミア(牝6歳)です。昨年は、海外GIのドバイターフ(7着。3月31日/UAE・芝1800m)に出走したあと、GII札幌記念(8着。8月19日/札幌・芝2000m)で復帰しましたが、この馬らしさを見せたのは、復帰3戦目のGIエリザベス女王杯(2着。11月11日/京都・芝2200m)でした。

 そして、今回のヴィクトリアマイルは、昨年末に海外GIの香港ヴァーズ(10着。12月9日/香港・芝2400m)に出走後、休み明け3戦目。1週前の調教では、文句なしの攻め気配を見せていました。気合いがほとばしりながらも、高い集中力でブレのない走りを披露し、心身のバランスはしっかり取れています。ここを目標に、確実に仕上げてきた印象です。

 鞍上は、戸崎圭太騎手に替わりますが、過去に2度騎乗して、2度目の騎乗の際には鮮やかな逃げ切り勝ち。そうした経験があるのは、心強い限りです。馬場と展開を味方にすれば、一発の魅力が十分にあります」

 そしてもう1頭、吉田記者が「穴中の穴」と言って推奨するのが、サウンドキアラ(牝4歳)。前走で1000万特別の六波羅特別(4月20日/京都・芝1600m)を勝ったばかりの条件馬である。

「速い持ち時計(1分32秒3)があるなかでは、この馬が面白いですね。確かに前走で1000万下を勝ち上がったばかりですが、中団の外目からあっさりと突き抜けていきました。その走りは今までにないパフォーマンスで、4歳馬の成長力は侮れません。タメが利いたことで、末脚の威力が倍増。これこそ、かなりの強調材料になります」

 その切れ味は、まさに大舞台でも通用するディープインパクト産駒のそれ。ただそれ以上に、ここ一番の舞台においては「母系の"血の力"が魅力」と吉田記者は言う。

「サウンドキアラの母は、GIIフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)を9番人気で制したサウンドバリアー。さらに母父は、13番人気でGIマイルCS(京都・芝1600m)を勝ったアグネスデジタル。それらから受け継がれた"大駆けの血"が、ここで炸裂する可能性は大いにあります。血統やフットワークから、時計勝負は望むところ。あっと言わせる舞台は整っており、軽く見ると、怖い存在になると思いますよ」

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