ヴィクトリアマイルの穴馬は3頭。お宝馬券につながるヒントが解けた (3ページ目)

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  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 最後に注視したいのは、ステップレースのひとつである、GII阪神牝馬S(阪神・芝1600m)からの参戦組だ。

 というのも、過去3年の1~3着に入った延べ9頭のうち、7頭が阪神牝馬S組だからである。さらに興味深いのは、その7頭すべてが阪神牝馬Sの"負け組"であること。勝ち馬は、いずれも本番となるヴィクトリアマイルでは馬券圏外に沈んでいる。

 つまり、阪神牝馬Sの"負け組"が今年も外せない。ただ、そうなると多数の馬がその候補となってしまうが、ここではアマルフィコースト(牝4歳)に狙いを絞りたい。

 前走の阪神牝馬S(4月6日)では、勝ったミッキーチャーム(牝4歳)からコンマ1秒差の2着に善戦したアマルフィコースト。しかしながら、同馬は重賞未勝利。阪神牝馬Sでも12番人気での激走だった。その分、この好走自体もフロックと見られる可能性が高く、GIでも実績のあるメンバーが集うここでは伏兵の域を出ることはないだろう。

 また、同馬は1600万下をすんなり勝ち上がれなかった。その点でもマイナスのイメージがあるが、2走前のGIII京都牝馬S(2月16日/京都・芝1400m)でも3着と奮闘。確実に力をつけていることは間違いない。

 さらに、阪神牝馬Sの2着馬は、過去3年連続で本番のヴィクトリアマイルでも馬券圏内に入っている。2016年はミッキークイーンが本番で2着、2017年はアドマイヤリードが本番で戴冠を遂げて、昨年はレッドアヴァンセが本番で3着と健闘した。

 アマルフィコーストも同様に、今年のヴィクトリアマイルで馬券に絡んでもおかしくない。強くオススメしたい1頭だ。

 春のGIシリーズもいよいよ後半戦。ヴィクトリアマイルでお宝馬券をゲットして、残りのGI戦に向けて一段と弾みをつけていきたい。その手助けを、ここに挙げた3頭に託してみてはいかがだろうか。

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