NHKマイルCは大荒れか。末脚自慢の穴馬3頭に一発の匂いがプンプン (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 同馬を管理する池上昌和調教師は、『ニュージーランドTの1週前にも乗ってくれたジョッキーが、コーナーリング、反応とも"今回のほうがいい"と言ってくれた。(2走前と同じ)東京で、ここ2走と同じ末脚を繰り出してくれれば......』と、今回の最終追い切り後にコメント。一発の匂いがプンプンします」

強烈な末脚を秘めているヴィッテルスバッハ強烈な末脚を秘めているヴィッテルスバッハ 同馬については、デイリースポーツの大西修平記者も名前を挙げた。

「前走のニュージーランドTでは、スタートで行き脚がつかず、序盤は離れた最後方からの競馬。4コーナーでも11番手と絶望的な位置取りでしたが、大外からメンバー最速の上がり33秒3という末脚を駆使して、3着に入る追い込みを見せました。2走前の東京のレースでも上がり32秒9という驚異的な切れ味を披露し、今回再び東京の舞台に変わるのは、間違いなく歓迎のクチでしょう。

 この中間は、ノーザンファーム天栄での短期放牧を挟んでリフレッシュも完了。末脚を武器にするこの馬には、展開も向きそうですし、未勝利戦Vがやや重だったので、多少馬場が渋っても問題はありません。上位争いが期待できます」

 大西記者はもう1頭、GIIフィリーズレビュー(3月10日/阪神・芝1400m)の勝ち馬プールヴィル(牝3歳)も推奨する。

「前走の桜花賞は大外枠だったこともあり、思い切って逃げの一手に打って出ましたが、勝ち馬グランアレグリアに早めに来られる厳しい展開。本来であれば、大敗してもおかしくない形でしたが、6着に粘りました。

 そして今回は、イベリス(牝3歳)、ワイドファラオ(牡3歳)など、逃げて好走してきた馬がいて、無理をして前にいく必要はありません。本来の自分の形である、好位でしっかり脚をためるレースができそうなのは、かなりのプラス材料です。

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