超高配当続出のNHKマイルC。激走馬の方程式から導いた3頭の穴馬 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今年もこうした馬、重賞やオープン戦での勝利実績がありながら、その後に結果を残せずに評価を落としそうな馬は見逃せない。メンバーを見渡してみると、ヴァルディゼール(牡3歳)、カテドラル(牡3歳)、ケイデンスコール(牡3歳)、ファンタジスト(牡3歳)、プールヴィル(牝3歳)、ミッキーブラック(牡3歳)と、その候補も何頭かいるが、馬券的な妙味から狙ってみたいのは、ヴァルディゼールだ。

 2走前にはシンザン記念で快勝したものの、前走のGIIIアーリントンC(4月13日/阪神・芝1600m)では8着と馬群に沈んだ。その結果、ここではかなり人気を落とすことになるだろうが、キャリアはわずか3戦。1度の敗戦で見限ってしまうのはどうか。

 それに、前走のアーリントンCでは序盤からごちゃつく展開で、直線では馬群に包まれて、大きな不利もあった。スムーズにレースを運ぶことができれば、巻き返しがあっても不思議ではない。

 最後に、朝日杯FSで掲示板(5着以内)に載った馬が、その後は結果を残せずに人気を落とすも、ここで再び力を示していることが多い、ということがわかった。

 2010年に5番人気で2着となったダイワバーバリアン(朝日杯FS3着)、2011年に4番人気で3着に入ったリアルインパクト(同2着)、2017年に6番人気で3着と善戦したボンセルヴィーソ(同3着)、そして昨年、6番人気でレースを制したケイアイノーテック(同4着)らがそう。さらに、前述の2013年に8番人気で3着と好走したフラムドグロワール(同4着)も同様だ。

 つまり、今年も朝日杯で掲示板に載った馬で、人気薄となりそうな馬は無視できないということ。4着ファンタジストも面白いが、より高配当を狙うなら2着クリノガウディー(牡3歳)だろう。

 同馬は朝日杯FS後、スプリングS(3月17日)で6着、GI皐月賞(4月14日/中山・芝2000m)では16着と惨敗し、その評価は急降下。それでも、朝日杯FSでは2着と好走し、「3強」の一角グランアレグリアに先着したことは事実だ。過去の例からしても、再び激走を見せる可能性は十分にある。

 令和となって、最初のGIレース。「3強」にひと泡吹かせそうな馬を狙って、過去の高配当を超える、超大穴馬券で勝負してみるのも悪くない。

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