超高配当続出のNHKマイルC。激走馬の方程式から導いた3頭の穴馬 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


NHKマイルCでの一発が期待されるハッピーアワーNHKマイルCでの一発が期待されるハッピーアワー 同馬は前走のファルコンS(3月16日)で、メンバー最速の上がりをマークして鮮やかな勝利を飾った。ただ、同レースのメンバーが手薄だったこと、2走前にはGIIIシンザン記念(1月6日/京都・芝1600m)で5着に敗れたこともあって、確固たる信頼を得られていない。

 しかし、ファルコンSが1400m戦になってからは(2012年以降)、最も速い1分20秒9という勝ちタイムを記録。さらに3走前のGIIデイリー杯2歳S(11月10日/京都・芝1600m)では、「3強」のアドマイヤマーズに完敗を喫したものの、メンバー最速の上がりを繰り出して、最後方から猛追している。

 先行する「3強」がけん制し合って、少しでも流れが速くなれば、怒涛の追い上げからの一発があってもおかしくない。

 次に注目したいのは、オープン戦や重賞勝ちがありながら、その後の重賞で振るわずに人気を落とした馬の巻き返しだ。

 たとえば、2009年、2013年と、ともに10番人気で金星を挙げた、ジョーカプチーノとマイネルホウオウがそう。さらに、2013年に8番人気で3着となったフラムドグロワール、2016年に12番人気で3着と善戦したレインボーライン、2017年に13番人気で2着と好走したリエノテソーロも、それに近いタイプだ。

 ジョーカプチーノはファルコンSを制しながら、続くGIIニュージーランドトロフィー(中山・芝1600m)で3着に敗れて人気が急落。マイネルホウオウはオープン特別のジュニアC(中山・芝1600m)を勝ちながら、GIIスプリングS(中山・芝1800m)で3着、ニュージーランドトロフィーで7着に終わって、本番では軽視されてしまった。

 その他、フラムドグロワールやレインボーラインも、オープン戦や重賞で勝利を挙げているものの、その後の重賞でパッとせずに人気落ち。リエノテソーロは芝のオープン戦を勝ったあと、ダートの地方交流重賞で2連勝を飾るも、直近のオープン特別・アネモネS(中山・芝1600m)で4着と惜敗し、牝馬ということもあってか、一気に評価がガタ落ちした。

 だが、直前のレースでなくても、重賞やオープン戦を勝っている馬は、そもそもそれだけの底力があるということ。万全の仕上げで、レースの流れや展開が向けば、上位争いに加わることは可能だ。

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