NHKマイルCの「3強」の中で、令和最初のGIを制覇するのは? (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Ito Yasuo/AFLO

 2番手にはダノンチェイサーを挙げたい。前述のように実績的には劣るが、勝利したきさらぎ賞で破ったタガノディアマンテ(2着)は皐月賞で0秒8差の6着、ランスオブプラーナ(3着)はGIII毎日杯を勝利、メイショウテンゲン(5着)はのちにGII弥生賞を制するなど、強いメンバーがそろったレベルの高いレースだった。

 そのレースで、2番手追走から2馬身差をつけて快勝。「即GI級」と思わせるほどのものではなかったが、ダノンチェイサーにはそこからの成長力が期待できる。

 それを裏付けるのが同馬の血統だ。父はグランアレグリアと同じディープインパクトで、産駒は2014年ミッキーアイル、2018年ケイアイノーテックと、NHKマイルCで2頭の勝ち馬が出ている。ミッキーアイルとは母の父ロックオブジブラルタルが同じで、そのロックオブジブラルタルは英2000ギニー(芝約1600m)の勝ち馬。また、母サミターは"アイルランドの桜花賞"とも言える愛1000ギニー(芝約1600m)の勝ち馬で、NHKマイルCには相応しい血統と言える。

 同馬は前走のきさらぎ賞から3カ月ぶりの出走となるが、滋賀県にある外厩・ノーザンファームしがらきでビッシリと鍛えられてきた。今年のGIレースは、桜花賞(グランアレグリア)、皐月賞(サートゥルナーリア)、天皇賞・春(フィエールマン)と、前走から3カ月以上の間隔だった馬が多く、前哨戦を使わず外厩で仕上げてGIで結果を出すというのが、最近のトレンドだ。このレースも同様の結果に収まるのかに注目したい。

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