15年前と酷似の天皇賞・春。
上位人気の4歳勢を無視して高配当を狙え

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 ロードヴァンドールに(前を)いかして、離れた2番手という位置も想定しているでしょう。それに、ロードヴァンドールの鞍上を務める横山典弘騎手と、メイショウテッコンの手綱を取る福永祐一騎手なら、うまく兼ね合いがついて、バチバチとやり合わない可能性が高いです。

 また、年明け初戦ではGII日経新春杯(13着。1月13日/京都・芝2400m)を使いましたが、当初『万葉S(1月6日/京都・芝3000m)を使いましょう』とジョッキーから進言があったとのこと。馬体や血統から『一気に距離を延ばすのはどうか?』という危惧もあって、日経新春杯に落ち着いたようですが、そもそも横山典騎手が『長距離でも結果を出せる』と判断していたことは心強い限りです。

 実際、3000m戦の前走・阪神大賞典で3着と善戦。状態的にも復調気配を見せて、今回はさらにいい状態に仕上げてきそうです。馬場と展開を味方にして、波乱を演出してくれるのではないでしょうか」

 吉田記者はもう1頭、ロードヴァンドールの2番手につけると踏んでいるメイショウテッコンも穴馬として推奨する。

「メイショウテッコンもすんなり2番手につけられれば、残り目は十分にあります。加えて、快勝した前走時以上に、馬体がスカッとしたシルエットを示している点に好感が持てます。

 前走の日経賞では、時計がかかっていましたが、昨夏のラジオNIKKEI賞はそれなりのペースでした。勝ち時計も悪くなく、スピード競馬にも対応できる下地はあります」

 とにもかくにも、平成最後のGI。ぜひともオイシイ配当を手にして、新たな時代を迎えたいものだ。その手助けをしてくれる馬が、ここに挙げた4頭の中にいても不思議ではない。

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