2019.04.21

1億円強の「良血」ランフォザローゼス。
舞台変更でついに素質が花開く

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 そして、3戦目はGIII京成杯(1月14日/中山・芝2000m)に挑戦。ここでも、3番手から早めに先頭に並びかける積極的な競馬を見せた。ただ、前をいくラストドラフトを捕らえ切れず、再び2着に終わった。

 このあと、陣営はクラシック初戦となるGI皐月賞(中山・芝2000m)をパスして、青葉賞に向かうことを早々に表明。じっくりと英気を養って、ダービーの出走権獲得を目指すことになった。

 それにしても、陣営はどうしてこの決断を下したのだろうか。関東競馬専門紙のトラックマンがその辺の事情を明かす。

「陣営は、3戦の結果を見て『中山向きではない』と判断したようです。京成杯では、レース中にほとんど手前を変えなかったとのこと。デビュー戦では手前を変えて最後にひと伸びしただけに、そうした内容も考慮して、中山での皐月賞ではなく、東京のダービー1本に絞ったのでしょう」

 不得手と思われる中山でも、重賞で2着に入っているランフォザローゼス。より高いパフォーマンスが見込める東京では、圧巻の走りを披露してくれるかもしれない。

 実際、陣営はそれなりの手応えを得ているそうだ。先述のトラックマンがその様子を伝える。

「陣営としては(ランフォザローゼスが)本当によくなるのは『さらに先』という見方をしていますが、『まだ底を見せていないし、日に日に成長している』とのこと。本番のダービーはともかく、『青葉賞は確実に突破してほしい』という感触を得ています。いいレースが期待できるのではないでしょうか」

 昨年も、ゴーフォザサミットで青葉賞を制している藤沢厩舎。陣営が得意とする一戦だけに、ランフォザローゼスへの期待も膨らむ。そしてその期待どおり、同レースでさらなる成長と進化が見られれば、本番への楽しみも一段と増すはずだ。