超万馬券続出のフローラS。腕ぶす「穴党記者」厳選3頭でウハウハだ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「1勝馬ながら、昨年の菊花賞2着馬エタリオウの半妹という血筋に惹かれます。まだ成長段階で幼い面も見られますが、初勝利を挙げた2走前の未勝利戦(11月18日/東京・芝1600m)では、鋭く追い込んで素質の片鱗を披露。前走の500万下(2月24日/中山・芝1800m)も、ウィクトーリアの2着に屈しましたが、先行する形で収穫のある内容でした。

 鞍上の大野拓弥騎手が『操縦性が高いので、どんな競馬でもできる。距離も血統的に問題ないでしょう』と語るように、こちらも大崩れしないタイプ。馬が徐々にしっかりしてきているのも魅力で、このメンバーなら十分に上位を狙えます」

 デビュー戦(10月8日/東京・芝1600m)では、のちにGIII共同通信杯を制し、GI皐月賞でも僅差の3着と好走したダノンキングリーに、コンマ3秒差の3着と善戦したペレ。一発があっても不思議ではない。

 一方の太田記者は、3カ月半ぶりの出走となるパッシングスルー(牝3歳)を推す。

「前走は、キャリア1戦の身で牡馬相手のGIIIシンザン記念(1月6日/京都・芝1600m)に挑んで4着と善戦しました。騎乗していた池添謙一騎手はレース後、『勝負どころでモタモタしたけど、かわされてからも差し替えそうとしていた』とコメント。その話の内容から、距離延長も歓迎だと思います」

 相手関係の比較については、前走のシンザン記念に限らず、初陣となる新馬戦(10月13日/東京・芝1600m)も強調できる材料だ。太田記者が続ける。

「デビュー戦で2着に下したワイドファラオが、その後にGIIニュージーランドトロフィーで勝利。これら2戦を総合して考えれば、休み明けであっても、ここなら上位の存在でしょう。勝ち負けを期待しています」

 いよいよ平成の競馬も残り2週。フローラSでは再び波乱の結果が待ち受けているのか。その一端を担う馬が、ここに挙げた3頭の中にいてもおかしくない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る