マイラーズCは万馬券の確率大。
人気落ちのGI馬と善戦マンが大駆けする

  • text by Sportiva
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 さらに、2015年に2着に入ったサンライズメジャーも、オープン特別を3走して2着、1着、3着となったあと、前走のGIIスワンS(京都・芝1400m)でも2着と連対を果たしていた。しかし、ここでは5番人気と伏兵の域を出なかった。

 また、昨年のマイラーズCを快勝したサングレーザーは、前年に下級条件から4連勝を飾って重賞を制覇。以降も、マイルCS、阪神Cと続けて3着と健闘するも、4番人気と人気は上がらなかった。

 やや地味な印象であったり、決め手に欠けたりするタイプは、善戦を続けても人気が落ちるケースがある。しかし、そんな馬こそ、ここでは狙い目であり、穴党にとっては魅力的な存在となる。

 今回、このタイプに当てはまるのは、グァンチャーレ(牡7歳)だろう。

 3走前のオープン特別・キャピタルS(11月24日/東京・芝1600m)を勝つと、続くGIII京都金杯(1月5日/京都・芝1600m)こそ6着に敗れるも、前走のオープン特別・洛陽S(2月9日/京都・芝1600m)では1番人気に応えて勝利。実力の高さを改めて示した。

 それ以前にも、オープン特別で好走を重ね、重賞のスワンSでも3着になるなど、安定した結果を残している。

 とはいえ、重賞では常に「一枚足りない」と見られ、人気薄にとどまってきた。今回もその評価は変わりそうもないが、うまく流れに乗れば、最後に自慢のしぶとさが生きるかもしれない。大駆けを期待したい1頭だ。

 このあと、春のGIシリーズは6週連続開催となる。その資金を増やすためにも、ここでは思い切った馬券を狙ってみてはどうか。ここに挙げた面々がその手助けをしてくれるかもしれない。

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