2019.04.12

中山向きの伏兵4頭が平成最後の
クラシック・皐月賞で大暴れの予感

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 一方、松田記者はスプリングS2着のファンタジスト(牡3歳)を推す。

「はっきり言って、前走のスプリングSは『距離の壁あり』と、同馬を軽視していました。ところが、結果は2着。自分の見立てが甘かったことを反省するばかりです」

スプリングS2着から皐月賞に挑むファンタジスト 今回は、もう1ハロン距離が延びるが、その点に不安はないのだろうか。

「冷静に過去のレースを分析すれば、今回の距離延長にも対応できる下地があります。3走前のGII京王杯2歳S(11月3日/東京・芝1400m)は、序盤の3ハロンが38秒0という超スローでした。あまりの遅さに行きたがる馬が続出しましたが、ファンタジストは道中うまく流れに乗って、3番手から抜け出して快勝しました。

 そして前走は、中団やや後方で脚をため、メンバー最速の上がりをマークして、頭差の2着にまで追い上げました。幅広い距離をこなすことができるのは、何より操縦性の高さのおかげ。器用さも兼ね備えており、中山・芝2000mだからといって、評価を落とす必要はないと思います」

 さらに松田記者は、ファンタジストの成長度にも着目し、皐月賞での激走を期待する。

「今回のメンバーでは唯一、デビュー戦から前走までで30kg以上の馬体増に成功しています。昨年8月のデビュー時が448kgで、今年の3月には484kg。1戦ごとに力をつけていることは明らかで、それは坂路で好時計を連発している中間の調整にも表れています。

 ちなみに、管理する梅田智之調教師は、ダービー参戦には否定的。勝負は皐月賞。メイチの仕上げだけに、怖い1頭ですよ」