穴党記者推し桜花賞の厳選4頭。中間の現場取材で一発の可能性を見た (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

「何が何でも逃げたい馬はいない様子で、有力馬は好位、先行の形が多そう。そうした状況にあって、阪神のマイル戦でスローの展開は考えにくく、ある程度よどみなく流れていくでしょう。万が一、ヨーイドンの瞬発力勝負になってしまうと厳しいのですが、想定どおりのタフな流れになれば、大きなストライドで長くいい脚が使えるこの馬に、チャンスが巡ってくると考えます。

 クイーンCでも直線で後方から伸びて、ゴール前まで勝ったクロノジェネシスに迫る脚を見せました。桜花賞でも最後の"阪神の坂"で、前方馬群を一気にのみ込むシーンを期待したいです」

 坂本記者はもう1頭、高配当が狙える穴馬の名前を挙げた。

デビュー3戦目で桜花賞に挑むレッドアステルデビュー3戦目で桜花賞に挑むレッドアステルレッドアステル(牝3歳)です。素質面を"先物買い"ということで、イチ押しします。新馬(1着。12月16日/中山・芝1600m)、トライアル戦のアネモネS(2着。3月10日/中山・芝1600m)と、まだ幼い面を見せていましたが、ギアが上がってからの反応が鋭く、センスを感じます。

 ある関係者は『まだまだだけど、秋になったら本当に面白くなるよ』と、素質の高さには太鼓判。関東馬ですが、3月中旬から栗東トレセンに移動して調整しているのも、意欲的と見ていいでしょう。一発があるかもしれませんよ」

 昨年のアーモンドアイと同じ国枝栄厩舎の所属馬となれば、戦績的に見劣りしても軽視するわけにはいかないだろう。

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