桜花賞目前。クラシックの行方を占う「3歳牝馬ランキング」 (5ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 5位は、前回4位のラヴズオンリーユー(牝3歳/父ディープインパクト)。2戦2勝とはいえ、賞金的に桜花賞出走は厳しい状況にある。オークスに向かうとしても、長期休養明けでステップレースを制すことができるのか、不安は尽きない。

吉田氏
「母ラヴズオンリーミーは、海外GIドバイターフ(UAE・芝1800m)を勝ったリアルスティールを含め、3頭のオープン馬を出している名牝。その子ラヴズオンリーユーは、少し内股でトモを回す走りを見せますが、エンジンが掛かってからの加速と爆発力は相当なもの。そこは、血統がなせる業でしょう。

 全兄リアルスティールと似たようなバランスの馬体を誇り、クッション性などはその兄よりも優れています。体質がパンとすれば、大きいところを狙える素材です。ミルコ・デムーロ騎手が騎乗した3月20日の追い切りでは、さすがの走りを披露。今後の動向に注目です」

 大きな変動は見られなかった3歳牝馬ランキング。そうした評価と同様、桜花賞では既成勢力が上位を占めるのか。それとも、そんな既成勢力を蹴散らす新たなヒロインが登場するのか。注目のゲートインは、まもなくである。

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