桜花賞目前。クラシックの
行方を占う「3歳牝馬ランキング」

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

土屋真光氏(フリーライター)
「桜花賞へのぶっつけローテを選択したのは、過去における関東馬の敗戦の経験によるものでしょう。特にこの馬を管理する藤沢和雄厩舎は、ソウルスターリングで悔しい思いをしていますからね(※2017年の桜花賞。阪神JF、チューリップ賞と連勝して絶対視されるも3着)。

 気になるのは、馬体重。できれば、桜花賞当日は、前回と同じか、もしくは多少マイナスで臨みたいところ。もしこれで増えているようなら、成長よりも"太め残り"を疑ったほうがいいかもしれません」

 4位には、フラワーCを完勝したコントラチェックが浮上。ただ、桜花賞はスキップして、GIオークス(5月19日/東京・芝2400m)へ直接向かう見込みだ。

木南氏
「GIIIフェアリーS(1月12日/中山・芝1600m)を除外されたあと、500万下の菜の花賞(1月20日/中山・芝1600m)では後続に3馬身差をつける押し切り勝ち。レース後、鞍上のクリストフ・ルメール騎手が『(除外になった)重賞に出ていれば、勝ったと思う』と絶賛していました。

 そして、その言葉を証明したのが、フラワーCの圧勝。丸山元気騎手が手綱を取って、あっさりと逃げ切り勝ちを収めました。生産牧場のノーザンファームが、この母系の現役馬を海外で購入していることを考えても、同馬への期待の高さがうかがえます」

市丸氏
「フラワーCで3勝目を挙げましたが、勝ったときはすべて逃げ切り。桜花賞をパスしてオークスへと直行するようですが、オークスでは逃げるのか、あるいは好位からのレースになるのか。勝ち負けを演じるには、そのあたりが大きなポイントになるのではないでしょうか。姉にオークス3着馬で、中距離重賞3勝のバウンスシャッセがいるので、距離は問題ないと思います」

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